問題解決の参考書を読むべき理由
昇進試験を通過する前に本を読むべき理由
昇進試験を通過して昇進した暁には、あなたは部下を指導しなければならない。
その際に、役に立つのが、マネイジメントの仕方である。仕事の進め方の基礎は大昔から研究されており、MBAなどの参考書に教科書のごとくフレームワークとして書いてある。こういった本から学べる事は早くから学ぶべきであり、そして実践に適応することで自身の経験を積むべきなのだ。
昇格試験が済んでから学べばよいという考えでは遅すぎる。部下ができてからマネイジメントのことを勉強するのでは、マネイジメントを理解していない上司が部下を相対的に適切に評価できるわけがないと部下から見ても思われるのは当然だ。
そういう意味で、マネイジメントの考え方だけでも昇進する前から本から早急に吸収すべきなのだ。そして、その視点を持っていることを昇格試験の論文などでアピールすべきである。
昇進論文作成の参考となる本の選び方
昇進論文は、あなた自身が昇進試験を通過するに足る人材であるということをアピールするための試験である。
このアピールのために特に参考となるのが、「問題解決の方法」だ。というのは、問題解決という項目は、昇進試験の論文で絶対に書かなければならない項目であるためだ。
問題解決は、昇進論文では背景から実際の解決方法をつなぐ重要なカギとなる項目であり、「抽象的」かつ「具体的」の二つの視点で書かれなければならない。
「具体的」な問題解決は、実際にあなたが業務を通じてトライした解決方法を書けばよい。
そして「抽象的」な問題解決は、本に書いてあることを参考にすればよい。本で紹介されている「問題解決」は、論文を評価するどんな経営者（上司や役員）でも同じように理解できること、かつ共感できることが書かれている。しかも、経営者視点で理解できるちょうどよい抽象度で広い分野に解決手段を応用できるという利点がある。
こういった経営者の視点を自身が持っているというアピールができる点で、問題解決について本から知識を得ることは重要である。そして、何より本から取得できる知識や能力はできる限り本から取得したほうが良い。本は経験を得ることは難しいが、広く浅く知識を得るという点において極めて有力な方法であるからだ。
というのも、例えば問題解決の手段は10人いれば10人のやり方がある。しかし、実際に仕事で利用する解決方法は一人あたり片手で数えられるくらいで、10以上の解決手段などそうそう経験できるものではない。そんな中で、自身の経験した問題解決の仕方しか知らない上司は、自分と同じ方法をとる部下しか評価できない、視野の狭いマネイジメントとなりやすい。そんな上司にあなた自身がならないためにも、知識だけでも入れておくべきである。
「問題解決」について、おすすめの参考書