昇進論文、昇格論文を書くときの忘備録
このページは私が昇格論文を書くときに、「意識しておくこと」を残しておくメモページだ。
ここに書いてあることだけ実践しても試験を通過できないことは、私が証明してしまっている。
だから、ここに書いてあることは、論文のスタートラインに着くためにやるべきことであると考えてほしい。
ちなみに、例文はこちら
昇格論文を書く理由
昇格試験で論文を求められる理由は、会社にとって「あなたが昇進昇格するに値する意識と能力を持つか」を測るためだ。昇進するに足る「意識と能力」があるとアピールするために、下記の内容をきちんと論文に書いておきたい。
論文の問いに答える
まずは論文で聞かれている問題に、「正確に答えているか」、をかならずチェックする。
というのも、聞かれていることに答えていないと、そもそも採点すらしてもらえないと思ったほうがいいからだ。
にもかかわらず、昇進論文の問いに答えていない回答がよくある、とのことらしい。
ということで、書き始める前に、まず「何を聞かれているか」をよく確認しておく。
昇進のための意識「状況把握、あるべき姿、問題意識、当事者意識」
問われていることを説明するための、会社や所属部門(以下、自部門)の背景、状況を書く。(現状把握)
そのなかで自部門が目指していることを示す。(あるべき姿)
その自部門が目指すあるべき姿を達成するための問題、課題、現状とのギャップを書く。(問題意識)
その問題を解決するために、自分がどのように考えて、なにをしているか、を具体的に書く。(当事者意識)
昇進のための能力「チームを引っ張る、全体最適」
昇進するということは、逆に考えると部下があなたの下につくということだ。そのため、昇格後にあなたに求められることは、自分個人の力だけではなくて、部下を含めたチームで成果を上げることである。
そのため、自分がチームを引っ張って、全体で成果を上げることにつながっていることを論文の中で示さなければならない。
昇進論文昇格論文の構成例
下が論文の一般的な構成例のひとつだ。
文章を書くのが苦手でも、とりあえずこれに沿って整理すれば、論文らしくなるはず。
1.背景(社内、社外の状況)
2.目指すべき姿、あるべき姿
3.問題、課題把握
4.問題解決のための自分の考え(当事者意識)
5.自分の考えが必要な理由、有効性の説明
6.取り組んだこと(具体例)
7.結果、効果
8.まとめ、今後の取り組み
ストーリーの書き方
ストーリーのある文章とは、「課題をいかに掘り下げるか」にある。
映画や漫画でも、ヒーローの「敵」がいかに脅威で魅力的かで、評価が変わってくる。
むしろ作品の評価が「敵(課題)」で決まるといっても、過言ではない。
論文も同様で、何が問題で、その問題のために何ができないのか、
問題を正しく把握しているか、が昇進論文を評価するポイントとなる。
論文で注意すべきポイント
主語述語がおかしくないか
これは、私が一番失敗するポイントだ。そのため、初めに持ってきている。
主語がない文で出だしと終わりがちぐはぐなことがよくある。
ちぐはぐな主語述語の関係を防ぐために簡単にできることは、書き終わった後に音読することだ。
音読するとどこに問題があるかが顕著にわかる。
できるかぎり結論を先に書く
結論 → 理由 → 経緯 の順で説明する。
こうすることで、読者は、全体のストーリーが始めにわかるため、どこに向かって議論しているか、を把握しやすい。
このように、読み手が安心して読める構成にする。先行き不透明だと、読み手もよいイメージができない。
文章構成をきっちりする
背景 → 問題点 → 解決するための課題 → 課題解決のための目標 → 具体的な施策 → 施策の有効性の説明 →結果として得られる成果 を説明する。
1文章で言いたいことを1つにする
言いたいことをたくさん詰め込むと、逆に1つの文章で言いたいことがよくわからなくなる。
文章はできる限りシンプルにする。
一般的な用語を使う
専門用語はできる限り使わない。使用する場合は注釈で説明する。
否定的な表現を使わない
否定ではなく、肯定で説明する。
例:ボールがないために、サッカーができない
→ サッカーをできるようにするために、ボールを手に入れる。
例文/実例
例文/実例https://toyeic.com/cocoh-ninja/sample_report/
小手先の技術
ココには小手先の技術を記載する。
なお、昇進論文の通過には影響しないため、気にする必要はない。
単純に文章の読みやすさ、稚拙さを緩和する小手先の技術だ。
過剰に導入すると、むしろ読みやすさが悪化するので、
用法用量を気にして、適切に使用してほしい。
接続詞
読み手を助ける効果があるのが、接続詞(接続語)だ。
特に全体のストーリーをわかりやすくすることができる点でうまく使いたい。
ただし、間違った使用方法では読み手を混乱させて減点対象になるので、適切に利用する。
接続詞の使い方に苦手意識がある場合は、逆説だけでも使えるようにすれば問題ない。
本の読み放題の有効活用
Kindle Unlimitedは読み放題となっている。だいたい年間12,000円程度で、Kindle Unlimitedに登録されているたくさんのビジネス書を読むことができる。
昇進後に部下を持った暁には、部下の指導が主要な仕事となる。
その際に、ビジネス書から入手した知識は大きな財産となる。そして、昇進するまでにたくさんを実践して経験を得てから昇進するのが望ましい。
その時のために、昇進前にKindle Unlimitedを利用して、知識をたくさん取得しておこう。そして、論文を書く練習に利用するとともに、実践と経験に役立てよう。
契約期間は合格するまでと決めることで、自身にプレッシャーをかけるとともに、目的を明確にすることができる。
用語
以下の用語は参考程度。合否には関係ない。合格したいならこれまでの内容を検討すべき。
精神論
プラス
マイナス
リスク、悪影響、陳腐、
ビジネス
最近、昨今、
専門、
仕事、業務、作業、
順調、予定通り、
評価、
容易、簡略、
優位性、有望、
縦割り、横展開、
適切、最適、適正、
基準、基盤、標準
変革、改革、改善、
機能、性能
発生、関連、
研究、開発、生産、製品、ブランド
導入、取り入れる、
施策、
進歩、進化、発展、推進、
市場、経営、事業、財政、業界、
投資、コスト、
影響、グローバル、日本、全国、国際的
機会、チャンス、
新しい、新規、これまでにない、次世代、差別化、独自の、踏み出す、
早期、素早く、急激に、
拡大、展開、進撃、強化、
差異、異なる、違い、差分、
自動化、内製化、簡略化、スクリプト化、共有化、
戦略、
鍵、キーコンポーネント、
確実、
生産性、コストパフォーマンス、、
割合、比率、バランス、トレードオフ、
需要、供給、
未来、将来、
勝ち、勝利、勝る、
課題、マイナス、現象、悪化、遅れ、遅延、
成功、達成、実現、得る、与える、回収、獲得、充実、
解決、
緩和、
システム、アーキテクチャ、
見積もり、見込み、予定、
グループ、チーム、組織、連携、協力、
役割、あるべき姿、
段階、フェーズ、展開、ストーリー、
予想、フェーズ、
移行、移動、
同様、同時、
画期的、横断的、
脱却、逃げる、避ける、
ワンランク上、
人為的、ヒューマンエラー、
積極的、
重要視、重点施策、
丁寧、
前提、
発見、
導く、
疑問、アイデア、
選択と集中、
見直し、
潜在的、
動詞
及ぼす
変動する