二つは別の情報系列の延長
これらのコードはそれぞれ別の情報系列の延長で開発されてきたものであると思います。
Amazonギフト券コードは暗証番号
4ケタの数字の暗証番号を今でも使っている人は多数にいるでしょう。
この暗証番号の延長に存在するのがAmazonギフト券コードだと思います。
ただし、データとしては数字のみではなく、数字 0~9と英字a~zの36種類の文字の情報です。
それを16文字のコートとしています。
QRコードはバーコード
当然、QRコードは見ていただければわかるとおり、バーコードの延長に存在する技術です。
従来のバーコードは一次元ですが、QRコードは二次元の白と黒の1ビット情報でデータを格納しています。
また、QRコードは固定のマークによる位置検出やアライメント調整など先端の技術が使われています。
情報量は圧倒的にQRコード
では、具体的な数値の比較をしてみましょう。
Amazonギフトコードは当然英数字16文字の情報になります。
一方、QRコードは白黒の1ビットパターンでデータを格納していますが、
データ量としてバイナリで最大2953バイト。
QRコードは英数字で4296文字の情報になります。(QRコード:モデル2)
そう、圧倒的にQRコードのほうが情報として大きいのです。
その差、268倍。
まったく、比較にならないほどレベルが違いますね。
Amazonのギフトコードは高いレベルのセキュリティー
QRと比べて情報が少ないならセキュリティーとして危ないのでは?と考える人がいるかもしれませんが、そんな心配はいりません。
36種類をの英数字を16文字のデータとすると、その種類は 36^16=7.96e+24 種類のコードとなります。
小さく見積もってもしてコード数1e+24とすると、0が24個続くコード数があるわけです。
これを総当たりで見つけようとすると、どうなるか具体的に計算してみましょう。
条件:1億人の人間(1e+8)が一斉に手当り次第コードを入力してチェックしていくと仮定。
一人当たり、10秒で1コード確認できるとすると、1時間で360コード、1日で8640コード、1年で3153600コードチェックできる。
つまり、1億人が1年でチェックコード数は、3.17+09 コード。
→1億人でチェックすると 1e+24/3.15e+14= 3.17e+09 年
→総当たりで約30億年かかる計算です。地球が6個くらい作れますね。
このセキュリティーを突破するにはどれだけ大変かわかるでしょう。
amazonギフト券の有効期限は1年程度なので、暗証番号が14~16文字あれば、人が検索するのはほぼ不可能です。
まあ、もっとも、こんな適当に入力をし続ければ、amazonのサーバーに不法侵入しようとしているとして、セキュリティーに引っかかるでしょう。
ということで、Amazonギフト券のスクラッチして人が確認して16ケタの文字を入力するという方法でセキュリティーは十分なのです。
一番のセキュリティーは人の意識
ただし、どんなにセキュリティーがしっかりしていても、肝心のカギを人がなくしてしまったら意味を成しません。
どういうことかというと、Amazonギフト券に限らず、最近ギフト券を使った詐欺が増えているようです。
具体的には”身内がまずい目にあってお金が必要だから、ギフト券を買ってコードを送ってくれ”みたいなメールや電話を使った詐欺があるようです。
銀行は対策がどんどんできてきているので、代替案として標的になったのでしょう。
下にamazonからの注意喚起があるのでリンクします。
amazonからの注意:ギフト券詐欺にご注意ください
結局どんなに技術的に安全を強化してもあくまで鍵が強固になっているだけなので、
人が自分で注意しないと、鍵を自ら手放したらどうしようもありません。
最終的に頼れるのは自分になります。
十分に絶対に注意しましょう。
まとめ
今回はちょっとマニアックなデータ量に関する記事でした。
ちょっと、データに関してのイメージを身近に感じていただけると嬉しいです。
ちなみに、最近はやっているギガですが、これは1e+9(10億)を示す言葉です。
このように、データ量が少しでも身近に感じていただければ幸いです。
あと、偉そうに書きましたが、計算が合っている保証がないので、間違っていれば指摘ください。お願いします。
以上。