結論:買うなら今でしょ
上記のとおりです。ただ、条件を付けくわえさせてください。
今買うべき人は「どのメーカーのスピーカーを買うか」をすでに決めている人です。
私の予想ですが、今後AIスピーカーの普及率はスマートホンと同様のスピードで増加していくと思います。その状況で考えられることは、初期にシェアを獲得したメーカーが非常に有利になるということです。
そのため、自分が将来に世話になるつもりのメーカーに協力して、今のうちに自分が推すスマートスピーカーを買ってシェアの獲得に貢献するのです。
それが最終的に、将来自分のほしいメーカーのスピーカーが普及する布石になります。
つまり、すでに自分が推すメーカーが決まっている人は今買うべきではないでしょうか。
今はまだAIの成長のとき
逆に買わないほうがよい人は、AIに過剰な幻想や期待を抱いている人です。
まだ、AIは発展途上の分野であり、私たちがどんなことをしてほしいのかをメーカーがこれから知る必要がある段階です。
そのため、むしろ今はまだできることのほうが少ないです。
ただし、逆に考えると、今AIスピーカーを買って、やってほしいことをスピーカーにお願いすれば、今はできなくても将来にできるようになる可能性が高いです。
なぜなら、メーカーがシェアを伸ばすためにユーザーの声をどんどん取り入れる段階だからです。つまり、自分がモニターとなることで、AIスピーカーが自分たちの好みに進化していきます。
だからこそ、自分の推すメーカーを成長させるために、今のうちから買っておくとよいでしょう。もしかしたら、自分の願いが早い段階で叶うのではないでしょうか。
AIスピーカーについて気になること
正直言って「スマホでよくない?」というのが、今私が気になるところです。
AIなんて基本的にクラウド上にいるのですから、モバイル製品でもつながることができます。
なので、家に限定するような商売にする必要があるのでしょうか。
むしろ家でしか使わないのだとすると、使用される頻度が一日の中で限定されるため、
むしろAIの発展の妨げになるのではないかなというのが気になるところです。
家を守る存在としての意義
上で書いたモバイルのAIと明確に分けた理由として、「人の帰るべき場所としての家にいる」ということが重要なのではないかと思いました。
「いつでもそばにいるのではなく、人の帰るべき場所に待っている存在としてAIを活用する」、これが将来のビジネスモデルになるのかもしれません。
AIが便利になる一方で、技術が進歩するほど人に近づく可能性があります。
そうなってくると、四六時中いっしょにいることが嫌になるかもしれません。
もしくは、AIが人と区別できなくなる前に、「不気味の谷」※1のように、人がAIに対して嫌悪感を感じるようになるかもしれません。
そういったことを考えると今のうちからリラックスできる家にAIを配置して、人に慣れてもらうという戦略は非常に合理的なんじゃないかなと思いました。
まとめ
AIスピーカーについて私が考えたことを書いてみました。
とりあえず、AIスピーカーのシェア争いは始まったばかりです。どこが勝つのかはまだ誰にもわかりません。
むしろ、誰も勝者がいない可能性すらあります。
でも、自分の推すメーカーがあるのなら、ぜひ今のうちから協力してあげるのがいいのではないでしょうか。
※不気味の谷:ロボットや他の非人間的対象に対する人間の感情的反応に関する議論である。
wikipediaより引用